約 1,167,063 件
https://w.atwiki.jp/youtubeani/pages/476.html
とてもいい! DVD欲しい - 日奈森 あむ 2009-12-23 16 08 40
https://w.atwiki.jp/kamiichi_bot/
ここは『とある魔術の禁書目録』に登場する、上条当麻と一方通行に関するアレコレを集めた保管庫wikiです。 また、botのデータベースも兼用しています。 【上一bot(@kamiichi_bot)について】 ■概要 原作や各公式媒体、関係者さまの発言などから上条さんと一方通行に関するアレコレを集めたアーカイブbotです。(一部一方通行のみの地の文・モノローグ・百合子ネタも含みます。) 原作からは主に会話、お互いへの印象、地の文、第三者による印象・発言をまとめています。 ()内は出典元、視点が分かりづらい地の文やセリフにはキャラクター名も併記しています。 文字数の関係上、句読点を削除したり、『――』で省略している場合があります。 ツイートの追加は公式発売日後に行います。 2021/12/11現在、ツイート登録数:377種 ■ツイートについて 2時間おきにツイートします。(画像つきツイートは月、水、金の朝7時にランダム) DMをどなたからでも受け取れる設定にしてあります。追加希望のネタがございましたら、ソースとともにお送りいただけますと幸いです。(ソース不明の場合は追加できません) ■出典元一覧(()内はツイートにおける出典元表記) 【小説】 『とある魔術の禁書目録』(旧約+巻数) 『新約 とあるの禁書目録』(新約+巻数) 『新約 とある魔術の禁書目録22リバース』(新22R) 『創約 とあるの禁書目録』(創約+巻数) 『とあるの禁書目録 SS』(SS) 『とある魔術のヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情』(ASコラボ小説) 『とある魔術の電脳戦機』(VO) 『とある学園の禁書目録』 『とある魔術の禁書目録?とある三月の贈与交換 とある三月の二〇一巻』(卒業SS) 『こんな『とある魔術の禁書目録』の第一話は嫌だ!!orこんな最終話は嫌だ!!』(最終回SS) 『俺の"みこうと"がこんなに暴れ回るわけがない』(俺妹コラボ小説) 『禁書目録VSデュラララ!池袋編』 『上条当麻の異世界訪問』 『KADOKAWAラノベ横断企画 スペシャルSSでおうち時間を楽しもう!』(アポカリコラボSS) 【漫画】 GC版『とある魔術の禁書目録』 『とある科学の超電磁砲』 『とある科学の一方通行』 『とある日常のいんでっくすさん』 『4コマ公式アンソロジー とある科学の超電磁砲×とある魔術の禁書目録』 『とある偶像の一方通行さま』 【アニメ】 『とある魔術の禁書目録』(アニメ1期) 『とある魔術の禁書目録Ⅱ』(アニメ2期) 『とある魔術の禁書目録たん2』 『とある科学の超電磁砲S』 『とある科学の一方通行』 【ゲーム】 PSP『とある魔術の禁書目録』 『とある魔術の禁書目録 頂点決戦』 『とある魔術の電脳戦機』(VOG) 『とある魔術の禁書目録 幻想収束』 【その他】 『とある魔術の禁書目録ノ全テ』 『電撃文庫MAGAZINE』 『電撃の缶詰』 『電撃家』 『RESISTANCE黒子SHOW』(成田氏の日記) 『とある魔術の電脳戦機ノ全テ』(VO全テ) ■フォローについて フォローしていただければフォロバします。(明らかにスパムと思われるアカウントはブロックします) お別れの際はブロックでお願いします。
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1341.html
1 帝督「お、シンじゃないか」 シン「帝督?相変わらず、チンピラかホストみたいな格好してるなぁ・・・」 帝督「ほっとけ、というかお前のことがネットで噂になってるぞ」 シン「ふーん」 帝督「興味はないのか?」 シン「どうせ、一番弱いレベル5とかだろ?いいよ別に」 帝督「・・・お前、俺に勝っておいて・・・」 シン「お前らは超能力がメインだからなぁ、仕方ないじゃん?」 帝督「まぁいいさ。んで、お前の噂なんだけどさ」携帯を見せる シン「ん?オカルト板?学園都市の不思議?」 帝督「あぁ、ココなんだけど」 シン「なになに・・・『恐怖!一回もまれるだけで胸囲が増える『胸囲御手(バストアッパー)』』?」 帝督「どうだ?」 シン「・・・俺のことじゃないだろうが・・・」 帝督「いや、どうみてもお前のことだろうが『因果逆転(ラッキースケベ)』」 シン「だーーーー!!そんな名前でよぶな!!というか、『因果逆転(エースキラー)』って名前でも背中がかゆいっつーのに!!」 帝督「ははは!ざまみろ!!よし、なんか飯でも食いに行くか!!」 麦野「ふぅ・・・なんか最近ブラがきついのよね」 最愛「・・・それは超敵対発言ですが、わたしも最近超きついんですよね・・・胸が」 フレンダ「あ、私も。まぁ、結局はもともと小さかったですけど」 滝壺「・・・私は、とくには」 麦野「まぁ、滝壺は、ねぇ?」 最愛「超元から大きいですから」 フレンダ「結局私が一番小さい・・・」 2 「やぁみんな!! 元気かい!? 俺、何かと不幸なシン・アスカ! 今日も元気に不幸の真っ最中!! もうやんなっちゃう! シンじゃおっかな、シンだけに! なーんちゃって!!」 ここは学園都市、シンは故あって現在ここで暮らしている 現在一緒にいる少女は絹旗最愛、見た目12、3程の美少女だが立派にシンの仕事先の上司(のようなもの)である 「つかなんですか? その不快な自己紹介は。ホント、シンは愚図な上に超キモいですね。まさか浜面クラスが二人もいるとは思いませんでした」 「ありがとう! そんな辛辣な言葉かけられて、俺へこたれそうだよ」 「そんなことどうでもいいんですよ、それよりもシン、早く頼んでいたものを」 そう絹旗が言うとシンは慌てて自分の体をまさぐる 「……どうしました?」 「………………テヘッ!!」 「超ぶっ殺します!!」 「うわぁぁぁ!!ちょっと待て!」 絹旗の見掛けからは想像できない威力のパンチがシンを狙う。当たればプチッと潰れてしまうだろう 必死に逃げるシン その時運命の神が!! 「こらっ、待て!……キャッ」 「っ!危ない」 むにゅ それはシンの好意であった それはシンの行為であった シン、ラッキースケベの称号を持つもの その手の中に絹旗の控えめではあるが柔らかい、マシュマロが収まっていた 「いや、これはさくらんぼかな?」 「シン超アッパー!!!(シン超殺すアッパーの略)」 こうして今日もシンは宙を舞う 「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「だぁぁ!!それは上条さんの決め台詞だと上条さんは抗議させてもらいますよ!!」 「何を言ってるのかな、とうま。とうとうきちゃったのかも」 「いや、なんか変な気配がしたんだよなぁ」 「ふーん、でもそんなことどうでもいいかも!それよりとうま私はあれを食べてみたいんだよ!!」 「ってもう食ってるじゃねぇか!?辞めて!インデックスさん辞めて!上条さんの財布ポイントはもう零よ!!ああぁ、やっぱり俺落ちじゃねぇか!!不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 学園都市の一日はこうやってふけていく…… 3 「いやぁ、出会って間もない女の子の体をまさぐるなんて、やっぱ上条さんはスケベだな。俺の称号『ラキスケ』はお前にこそ相応しいぜ」 「いやいや、初対面の女の子にパイタッチして堪能しちゃうアスカさんには敵いませんと、上条さんは思っちゃたりなんかしますよ」 「いやいや、上条のほうが助平だよ」 「いや、シンの方だ」 「「………………」」 「んだと!お前にスケベって呼ばれたくないんだよ!!この年下キラー!!それどこか神烈やオルソラみたいなおっぱいおっぱいともねんごろに仲良くしやがって!羨ましいんだよ、チクショーーーー!!」 「んだと!時空越えてあっちこっちでお姉さんといちゃいちゃしてるテメェに言われたくねぇ!!年上のお姉さんとか最強じゃねぇか!!後、上条さんはそこまでモテねぇっつーの!!」 「あんだけ好意寄せられてて気付いてないってのかよ!!この間もみつあみのシスターにいいよられてたろうがぁ!!」 「まだ言いやがるか!てめぇこそ、吹寄の立派なモノを揉みしだいたこと、忘れたとは言わせねぇ!!」 「あっ、あれは事故だ!!」 「気持ち良かった?と上条さんは妹っぽく尋ねてみます」 「うん、ぶっちゃけ超大きかった。最高」 「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」 「アンタって人はーー!!」 二人の男は激突!!…………しなかった 「ふーん、とうま。それは初耳かも知れないんだよ?その相手はローマ正教のアニューゼのことだよね?……言い寄られたってどういうことかな?…………ナイヨウニヨッテハトウマノズコツヲカミクダク」 「ヒィッ!!イイイイイインデックス、さん?そっ、それは俺にも思い当たる節が…………」 「無いとでも言うつもり!?全くとうまはいつだってとうまでとうまなんだから!!やっぱり頭骨をカミクダク!!」 「ギャァァァァァァァァ!!ふこぉぉぉぉぉだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「…………さらば上条、お前の事は忘れないぜ。友よ……」 シンは踵を返し、自分の住家へ帰る…… とはいかない。上条さん程でなくても、彼もまた不幸なのである 「アレ、体が動かん?具体的に言えば、なんか見た目中学生一、二年ぐらいだけど窒素装甲の性で凄まじいパワー出せる女の子に捕まえられてるってぐらいぴくりとも動かない」 錆び付いた時計のように首をギギと回すシン そこにいたのは…… 「絹旗……さん?何でここに?それと……その、握りこぶしの意味を……教えていただけないでしょうか?」 震える子羊の問いに小柄な狼は答える 「それは……シンを超ぶっ殺すためです!!」 乗用車すらすら持ち上げるパワーから繰り出されるアッパーが顎を正確に打ち抜く!!哀れシンはお星様へと変わるのだ 「(あぁ、マユ。お兄ちゃん丈夫過ぎてお前の元にまだ行けない)不幸だーーーーーーー!!」 「全く、何がおっぱいですか。あんな脂肪の塊を喜ぶなんて。………………もっと大きくならないんですかね?」 小柄な少女は自分の胸を見下ろしてため息を一つ。そして遥か彼方へ漫画チックに飛んでいったいまだ仕事上のパートナーという関係から変化の無い男を迎えに行くのであった 窓も扉も無いビル、『人間』アレイスター・クロウリーは今日も水槽の中をぷかぷか浮いている 傍らにはサングラスをかけた大男 「おいアレイスター、これも計画の一部ってやつか?俺にはデバ亀にしか見えんが……」 大男――土御門元春はアレイスターとともに一つの映像を見ている。その先にはシスターに噛み付かれて大量出血しているレベルゼロの親友、そして暗部の少女にアッパーカットをくらい車田的なダメージのくらい方をしている最近知り合った、実は青ピについて行けるレベルのスケベな親友 土御門はビルの中で一連の映像を眺めていた そんな彼の言葉にアレイスターはすっと口を歪める ――何かあるのか? 土御門は不思議と身構えてしまう 「いや、暇だから暇つぶしをね」 「ハァッ!?」 「スマブラも一人でやるのは流石に飽きてね」 「(あれは皆でやるからたのしいんだよ!!)……つまりはそれ以上もそれ以下も無いってことか」 「あぁ……」 当然、土御門はそれだけとは思ってはいない。しかしあまり影響の大きな物ではなさそうだとも考える 視線をモニターに移すといまだに親友二人は命の危機 (まっ、その窮地は自分で何とかするんだにゃー。かみやん、シン) 特に陰謀も張り巡らされることも無く、学園都市の夜はふける………… 4 野「・・・暑いわね・・・」 シン「だったら、わざわざ外に出歩く必用ないだろうが・・・」 麦野「うるさいわよ。だまってエスコートしなさいよね」 絹旗「そうですね。これだけ女を侍らせておいて満足させれないとか、超ヘタレですね」 フレンダ「結局、シンって尻にしかれるタイプよね」 シン「・・・おかしい。俺は確か一人で買い物に出たはずなのに・・・」 麦野「愛ゆえね」(金と暴力による情報収集) 絹旗「なんでですかね」(シンの家には盗聴器) フレンダ「まぁ、結局これも何かの縁ってことで」(防犯カメラにハッキング) シン「まぁ、良いけどさ・・・頼むからお前ら、離れてくれ。暑いから」 麦野「い・や」(右の腕に胸を押し付けながら) 絹旗「超お断りっす」(左腕にマーキングするように) フレンダ「歩くのしんどい」(シンの背中につかまりながら) シン「うぅ・・・直射日光がきつい・・・あと、人の目まできつい・・・」 吹寄「あれ?もしかして・・・おーい!シンー!!」 シン「あ?吹寄か?」 麦野「あん?」 吹寄「やっぱりシンだ、って・・・どうしたの?その格好」 シン「まぁ、アレだな。縁は奇なものっていう奴だ・・・」 吹寄「そんなものかね。っと、この前はありがとうな」 麦野「・・・」 フレンダ「・・・(うわー、麦野の機嫌がいきなり悪くなったー) 絹旗「・・・(やばいですね。超やばいです)」 シン「あぁ、あれはこっちこそ悪かったからさ。幾ら何でもうちの(長点上機学園)も言いすぎだ」 吹寄「へへ・・・でも、ありがとうな。お前だけだったからさ、あんな風に言ってくれたのは」 麦野「・・・(ヒクヒク)」 絹旗「・・・(超やばいです、何より、シンが気がついていないのが・・・あと、私も切れそう)」 フレンダ「・・・(かなり着てるからね・・・というか、結局はシンが悪いし)」 シン「尊敬に値する先達は何よりも得がたいものだからな・・・ま、次は俺たちが勝つけどな」 吹寄「なに言ってるの。今度も返り討ちよ!!」 麦野「・・・んで、あんた誰よ」 吹寄「あ、えっと吹寄制理と」 麦野「んなことは聞いてねぇつってんだ。あんた、この人の何だっつってんだ」 吹寄「な!?なによその言い方!そっちこそシンのなんなんだよ!!」 麦野「あたし?あたしはね・・・この人の女よ」 吹寄「な!?」 シン「麦野!!お前なに言ってるんだ!!」 麦野「あら?嘘を吐いているかしら?始めてあってから私を力づくで無理矢理屈服させて私を傅かせて置きながら」 シン「なに婉曲に比喩表現を言ってんだ!!んなことを聞いて吹寄が誤解したら・・・」 吹寄「シンの・・・」 シン「あぁ!もう!誤解だ吹寄!!俺の話を」 吹寄「女たらしーーーー!!」 シン「聞いてギャボッ!!」(左右と後ろを抑えられて避けられずに真正面から顔面パンチ) 吹寄「全く!少しは感心してたのに・・・お前もそんな破廉恥な・・・」 麦野「あら、英雄色を好む、よ。そんなことも判らず男を見る目がないのならばさっさと去りなさい」 吹寄「っ!良いだろう。シン!必ずお前を更正させて見せるからな!だから次にあったら覚えておけよ!!」 麦野「・・・意外とやるわね、あの売女」 絹旗「と、言いますか。シンあの衝撃を真正面から受けてまいたよね・・・さすがに超やばくないですか?あ、なんか痙攣してます」 フレンダ「むぅ・・・判ってはいたけど、結局シンってば相変わらずどこでもかしこでもフラグを立てて・・・」 シン「お・・・お前ら・・・少しは、俺に気遣いと言うものを、向けろ・・・」 絹旗「あ、生き返った」 フレンダ「あれからすぐに起き上がり始めるって・・・相変わらずの化け物具合ですね」 麦野「ちょうど良いわ。絹旗、フレンダ。こいつをふん縛って頂戴」 フレンダ「あいよーっと。でも、どうするの?」(恐ろしく慣れた手つきでシンを簀巻き) 麦野「ちょうど使ってなかったプライベートプールがあったからね。そこならまぁ少しは涼しいでしょ。ギャラリーも出来たことだし」 絹旗「ギャラリー?・・・あぁ、超今出来ましたね」 フレンダ「だね!んじゃ、飛び切りセクシーなの用意していくから!待っててね、シン」 シン「ちょ!?お前らのあれはほとんどひモガッ!!」(猿轡をかまされる) 麦野「はーい少しだけ静かにしていましょうねー。シン・・・オ・シ・オ・キ・カ・ク・テ・イ・ヨ」 フレンダ「・・・でも、あいつ。でかかったよね・・・」 絹旗「・・・敵。それも超明確な」 麦野「はいはい、おしゃべりはそこまで。さっさと行って、涼しみましょ」 シン「んが!!ふがふががががーーーーーー!!」 そんなとある『アイテム』の避暑風景 5 麦野「そういえば、シン。誕生日プレゼントは何がいいの?」 シン「本人に聞くか?そういうこと?」 最愛「でも、それが超手っ取り早いですから」 フレンダ「それに、祝ってもらえるだけ良いじゃないですか」 シン「うーん、特にこれと言っては無いかなぁ・・・」 麦野「そう」(自分の上着に手をかける) 最愛「だったら」(同上) フレンダ「ですよねー」(同ry) シン「って、ちょっとまてーーーい!!お前らいきなり何してるんだ!?」 麦野「いや、めんどくさいからいっそのこと貞操でもと」 最愛「ですね。まぁ、フレンダに手を出したら超犯罪臭がしますけれども」 フレンダ「って結局私が落ち担当みたいになるのはやめて欲しいんだけど!?」 その後、シンに怒られて誕生日パーティを簡単に行う程度になるという。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/3181.html
大覇星祭こぼれ話Ⅰ 上条「あー……完っっっっっっ全に開き直ってんな……『Ⅰ』て……」美琴「まぁ、全何話になるか想像できないもんね」上条「本編【禁書目録】と外伝【超電磁砲】足して……だもんなぁ……」美琴「そんじゃま、さくさく行きますか。今回はゲストもたくさんいるのよ。まあ、基本はアンタと私、んでゲスト二人で、ゲストは入れ替わり立ち替わりって形だけど」上条「ふーん。で、今回は?」??「はぁい、ぼ・う・や・♪ お姉さんのこと覚えてる? オリアナ=トムソン。職業は運び屋、よ」上条「……」美琴「……」上条「……とりあえずもう一人に入ってもらえばいいよな?」美琴「……そうね。ツッコミどころは満載だけど話は進めないといけないもんね。で、もう一人は?」??「私なら最初からここにいるんだよ」上条「は? その声だともう一人はインデックスなのか? でもどこに?」オリアナ「坊や、鈍いのは対異性の気持ちに対してだけにしておきなさい。坊やの頭のう・え・♪」美琴「ちっちゃ!? 何でアンタ【インデックス】、ちっちゃくなってんの!? と言うか気付けよアンタ【上条】も!!」上条「いやー頭が何か重いとは思ってたけどまさかインデックスが乗ってるとは思わなかった。つか、普通、頭の上って見えないんだから声が聞こえなきゃ気付くわけねーだろ!! むしろ御坂が気付けよ! 正面から俺を見てるんだから!!」美琴「む……確かに言われてみればそんな気が……」天の声:ちなみに美琴は上条の顔しか見ていないので頭の上までは注意が行っていない、が真相。おや? 誰か来たようで……上条「納得してくれたところで、さて、インデックス、事情を説明してくれ」禁書「決まってるんだよ! なんだか今後、体長15cmでほぼ全裸の隻眼魔神女がとうまの周りをうろちょろしそうだし、だったら私も小さくなってこの場所を誰にも譲らない決意を示した方が良いかも!!」オリアナ「俗に言う、インデックスたん、というわけね。でもいいのかしら? 小さいままだと坊やと(自主規制)や(自主規制)ができなくなるわよ?」禁書「はぅっ!! 盲点だったかも!!」美琴「……っ! ほっほ~う? やっぱアンタはこのちっこいのとイロイロナニかしてるわけ、ね?」上条「してねーよ! というか、何でお前はナニがカタカナなんだよ!? あとオリアナさん、言葉は選ぼうよ!! そんなんだから歩く18禁って言われんのよ!?」オリアナ「まあ……私がそんな噂になってたなんて知らなかったわ……普段、日本にいないから……」禁書「その割には喜んでいるみたいな顔してるかも」美琴「今回は、どんな風になるかまったく想像できないわ……」 「おおっ、母さん母さん。やはり何度来ても圧倒されるなあ、学園都市っていうのは。子供の頃にクレヨンで描いた世界がそのまま広がっているような気がするよ。これでチューブの中を走る列車とか、空飛ぶスケボーなんかがあると完璧なんだが……」 そう言ったのは上条刀夜。「あらあら。私の思い描く近未来には、まだ届いていない気がするのだけど。だって巨大宇宙戦艦や人型兵器が連合とか帝国に分かれて戦ったり赤や青のカラフルなビームが飛んだり宇宙空間なのにピキュンピキュン音が鳴ったりしないでしょう? あと蛍光灯みたいなサーベルも見てみたいのに」 答えたのは、上条詩菜。美琴「外から見ると、やっぱこう見えるのかしら?」上条「まあ、外の世界よりも科学技術が二、三十年進んでいるのが学園都市だしな」オリアナ「この辺りは私が小さい頃に思い描いた未来世界と違うわね。私が子供の頃、クレヨンで描いたのは、魔法使いの絵がほとんどだったから」上条(……オリアナにもそんな可愛らしい時代があったんだな……)オリアナ「坊や、今、私にもそんな可愛らしい時代があったんだ、って考えなかった?」上条「い、いえ! 決してそんなことは!! オリアナさんは今でも充分可愛いですから! ハイ!!」オリアナ「あら嬉しいこと言ってくれるじゃない? でも大人の女性に対して『可愛い』はあまり良くないわね……そこは『綺麗』って言ってあげた方が悦ばれるのよ……」上条「オリアナさん!? 何か字面が違いませんこと!?」禁書「……短髪、今日は共同戦線を張りたいんだけど?」美琴「……いいわね。私も今日はそんな気分だから」上条「!!!!!!!!!!!?!」「あー、あー。メイド弁当、学園都市名物メイド弁当はいらんかねー」禁書「とうまとうま! メイド弁当食べたいんだよ! 買って買って買って!!!」上条「そんな子供みたいに駄々こねるんじゃありません! つーか、買ってったってこれ、過去の映像だし!」禁書「だって食べたいんだもん! おなかすいたおなかすいた!」上条「すっぱい焼きそばパンでも食べてなさい!」美琴「にしても土御門も大変ねー。繚乱家政女学校って、こんな事もするんだ」上条「ああ、あそこは『真のメイドさんには休息はいらない』って校則があるらしいからな」オリアナ「でも日本のメイドって、男の性欲を刺激するようにミニスカートとニーソックスの間の太もも…確か専門用語で『絶対領域』と言ったかしら。を強調したデザインで、しかも夜のご奉仕もするんでしょう? 見たところ、この彼女は中学生ぐらいだと思うのだけれど…そんな歳の子にそこまでレベルの高いプレイをさせるなんて、流石はHENTAIの国ね。お姉さんもゾクゾクしてきちゃう」上条「長々と何言ってんのこの人!? 何でそんなに偏った知識なんだよ!」美琴「ア、アンタも土御門のお兄さんみたいに、メイド萌えってヤツなの?」上条「どっからそうなった…いやまぁ、好きか嫌いかなら好きだけど」美琴「って事は、前回のこぼれ話で見せた私のメイド姿は効果大だった!? これはもう、通販で堕天使エロメイドを買うしか! ……けど私の胸でサイズが合うのはあるかしら……?」上条「あれあれ!? 何だか急に御坂さんが真剣な顔でくだらない事言い始めたけど、どうした!?」禁書「とうま! メイド弁当は!?」上条「メロンパンでも食べてなさい!!!」「――――っと、うわっ!?」 集中力を欠いていた刀夜は、うっかり誰かと激突した。「きゃっ! って、すみませんぶつかっちゃって」 告げたのは、見た目大学生ぐらいの女性だった。淡い灰色のワイシャツに、薄い生地でできた漆黒の細長いパンツ。デザインはシンプルだが、一目で高級ブランドのにおいを感じさせる一品で――――上条「前回、使い古された方法とか言ってたけど案外あるんだな」禁書「何の話なのかな?」上条「んー? 出会いの話だよ。ほら、食パン咥えて走ってると曲がり角でぶつかる感じのやつ」禁書「え!? とうま、走りながらでも食パンは食べててもいいの!? 前に食事する時はきちんと座って、って言ってたかも!!」美琴「ツッコミどころそこ!?」オリアナ「まぁ、私たちには馴染みのない文化だしね――」 「とき、とき……ないなぁ。常盤台中学というのは、名前がリストに載っていませんね。正式なパンフレットに紹介文が全くないという事は、もしかして一般開放されていないのでは?」「うわっ! ホントですか。じゃあ美琴のヤツはどこにいるのよーっ! せっかく大学に休学届け出してここまで来たっていうのに!」 みこと、というのは妹の名前だろうか? と刀夜はガイドブックを適当に考えていたが、不意に女性がズズイと接近してきた。刀夜に肩をぶつけるように、彼の広げているページを覗き込む。「と、と、と、とき、とき、とき――――うわっ! ホントにないよギャーどうしよう!!」 ――――無防備な彼女のほっぺが、刀夜の無精ヒゲの生えた頬とぶつかりそうになった。女性の柔らかい髪の毛がわずかに刀夜の耳をくすぐる。その柔らかな髪から、ほのかに甘い匂いがした。上条「もう伏せる意味が無いから言うけど、俺の親父に寄り添ったのってお前の母親だよな。さすが親子だな」美琴「まあそうだけど。で、どういう意味?」上条「お前も、夏休み最後の日に俺の宿題を覗き込んだ時がこんな感じだった」オリアナ「つ、ま、り、そこのお嬢ちゃんが坊やに思いっきり寄り添ったってことね?」禁書「!!!!!!!?!」美琴「ち、違うわよ! 私が興味があったのはコイツのやってた宿題なだけで、コイツに寄り添うとかそういうんじゃないから!!///」オリアナ「あら残念。ちゃんと自覚していれば坊やとあんなことやこんなことになったかもしれないのに」上条&美琴「「ならないから!!」」禁書「と~~~~う~~~~ま~~~~」上条「はっ! おおおおお落ち着けインデックス!! 本当に疾しいことはなかった――――って、そういや、前の前の前のこぼれ話でこいつは真相を知っているんだったあああああああ!!」禁書「天誅なんだよ! とうまぁぁぁぁああああああああああ!!」「あらあら刀夜さん。またですか?」「か、母さん? ま、またとは何かな?」 刀夜は慎重に聞き返すと、詩菜は片手を頬に当てて、心の底から悲しそうなため息をついた。しかもその顔からやたら陰影が強調され始めているような気がする。「もう、刀夜さんったら。道端で女性とぶつかってお知り合いになり、その後の無自覚な言動で良い雰囲気になるだなんて。これで何度目かしら。数える方が馬鹿らしいのかしら。あらあら、あらいやだ。そんなに私を怒らせて、刀夜さんったらマゾなのかしら?」美琴「さすが親子ね」上条「どういう意味!?」禁書「とうまのお母さんのセリフがすべてを物語っているんだよ。天然ジゴロの血脈は余すところなくとうまに受け継がれているかも」オリアナ「さて、将来、坊やのお母さんと同じ思いをする女性ってどこのどちらさんなのかしら」美琴「……歴史は繰り返すってわけか……」禁書「……あり得ない話じゃないかも……」上条「え!? なんで二人とも陰影が強調されて千円札や五千円札に描かれた肖像画もびっくりの迫力を見せてんの!?」オリアナ「……どうやら本当に将来同じことが起こりそうね……」 ――――人混みの向こうに、見知った我が子のツンツン頭が見える。彼は大覇星祭の参加者であるため、当然ながら半袖短パンの体操服だ。その隣には、彼とは違ってランニングに短パンの、本格的な陸上競技用ユニフォームを着た女の子がいた。オリアナ「ねえ坊や。ちょっと教えてほしいんだけど」上条「何ですか?」オリアナ「この二人って坊やとそこのお嬢ちゃんだけど、お嬢ちゃんと坊やって学校は違うし、高校と中学の違いもあるわよね?」上条「まあそうですね」オリアナ「だったら、どうしてこの場で二人で歩いていたのかしら? その経緯にお姉さん、興味が湧いちゃう」上条「ええっと……ええっと……何でだっけ?」美琴「んーと、んーと……さあ? 気付いたら一緒にいた、みたいな?」オリアナ「…………とりあえず、ある意味、鈍感で無自覚なのは坊やだけじゃないってことだけは分かったわ」禁書「…………これは安心材料なのかな? 不安材料なのかな?」上条&美琴「「?」」 「ねぇねぇ、結局アンタって赤組と白組のどっちなの?」「あん? 赤だけど。なに、もしかして御坂も赤組か」「そ、そうよ」「おおっ、そっかー赤組か。ならお互い頑張らないとなー」「じゃあ、あ、赤組のメンバーで合同の競技とかあったら―――」美琴「そんなふうに考えていた時期が私にもありました」オリアナ「あら? どうして遠い目をしているのかしら?」美琴「この後のこの馬鹿の台詞で分かりますよ……」禁書「あっ…何となく察したんだよ」「なんつってな! 実は白組でしたーっ!!」禁書「あー…やっぱり……」オリアナ「焦らしプレイ…に見えなくもないけど」上条「いやぁ。幻想を殺すのが上条さんのお仕事でして」美琴「この幻想は殺さなくてもいいヤツでしょ!?」上条「けど、もし本当に俺も赤組だったら、御坂あの後何て言うつもりだったんだ?」美琴「ふぁえっ!!? そ、そんなのもう忘れたわよ!」オリアナ「きっとこうね。『合同の競技とかあったらそのまま夜の大覇星祭で貴方の「赤」黒い肉棒から特濃の「ホワイト」ソースを―――』」美琴「言うかあああああああ!!!!! そんな事おおおおおお!!!///」禁書「お肉の棒!? 濃いホワイトソース!? とうま、その美味しそうな食べ物はなんなのかな!?」上条「ナ…ナンデショウネ…?」オリアナ「そうね……禁書目録は『美味しい』と感じるかもね……ちなみに特濃の『ホワイト』ソースは飲み干すことはできるわ。でも、お肉の棒は口に含んで味わう事はできるけど、食べられないからね」禁書「えええええええええええ!? 何その『がむ』みたいなの!? お肉も食べたいんだよ!?」オリアナ「だ、そうだけど――坊や、どうする?」上条「食べさせねーよ!! そもそも、オリアナとインデックスの会話はかみ合ってないからな! つか、オリアナさん! 何、舌舐めずりしながら説明してんのさ!?」オリアナ「ところで、お嬢ちゃんは禁書目録と違って私の言っている意味が分かったみたいね? うふ。案外物知りじゃない?」美琴「――――っ!!(気付かれた!?)」「――――もしお前に負けるような事があったら罰ゲーム喰らっても良いし! 何でも言う事聞いてやるよ!」「い、言ったわね。ようし乗った。……何でも、ね。ようし」「――――その代わり、お前も負けたらちゃんと罰ゲームだからな」「なっ。そ、それって、つまり、な、何でも言う事を……禁書「ん? 今、何でもするって言ったよね?」上条「……誰かが言うネタだとは思ったが、まさかインデックスの口から出てくるとはな」禁書「…? 何の事?」上条(あ、元ネタを知らずに、ナチュラルに言ったのか)禁書「まぁいいや。それよりとうま! 何でもとか、どういう意味なのかな!?」上条「『どういう意味』って、どういう意味よ?」オリアナ「つまり彼女は、『坊やが勝ったら何をしてもらうつもりだったのか』って事が聞きたいんじゃないかしら?」美琴(っ! そ、それは私も知りたい!)上条「あー…別にこれと言って決めてなかったなぁ……メシ奢ってくれとか、そんな所じゃないか? まぁ、結局負けちまった訳だけど」美琴「え…そ、その程度…?」オリアナ「な~んだ。お姉さんガッカリ。もっとこう、お前の身体で俺の―――」上条「いや、もういいから! アンタ、口を開けば猥談しか無ぇのかよ!」禁書「…ちょっとホッとしたかも。やっぱりとうまはとうまなんだね」上条「何だい何だい皆して! じゃあアレかい!? ご褒美のチュウでも要求した方が良かったってのかい!?」美琴「チュ、チュチュチュチュウウウウウゥゥゥゥ!!!?///」上条「ホラ! ミコっちゃんだって、真っ赤になって嫌がってるじゃないですか! ちくしょう、ちょっとショックだよ!」オリアナ「お姉さんには、嫌がっているようには見えないんだけど…」禁書「……やっぱりとうまはとうまなんだね…」 上条詩菜はほっぺに片手を当てて、「あらあら。……言葉を巧みに操り、年端もいかない女の子にあんな無茶な要求を通させてしまうとは、一体どこのどなたに似てしまったのかしら。あらいやだ、母さん学生時代を思い出しちゃいそう」 上条刀夜はズドーン、とショックを受けた顔で、「そ、そんな女子中学生に対して勝ったら罰ゲームで何でも言う事を聞かせるだなんて、一体どんなご命令を飛ばす気なんだ当麻ーっ!!」 彼の隣にいた女性(御坂美鈴)は、『こいつらの影響なのか。ま、後で美琴には話を聞くとして、若いっていうか青いわねー……』という顔でため息をつくと、片手をおでこに当てた。禁書「どう考えてもとうまは完全無欠にお父さん似なんだよ」美琴「異議なし」上条「お前らが俺をどういう目で見ているのか、よーく分かった」オリアナ「ところで坊や。もう一度話を戻すけど、これってもし、坊やが勝ってたらお嬢ちゃんにナニを要求するつもりだったの? やっぱり(自主規制)とか(自主規制)とか?」美琴「!!!!!!?!///」禁書「!!!!!?!!///」上条「直球だと字面で表現できないから自主規制がかかった単語を何でさらっと言いやがりますかこの人は!! しかもナニがカタカナだし!!」 御坂美琴は学生用応援席にいた。 ――――上条達の競技を最後まで観ているのは割と危険なのだが、どうも気になって、美琴は気がつけばここにいた。上条「ここからは俺の学校の棒倒しのシーンだな。(吹寄の濡れ透け事件が飛ばされて良かった。本当に良かった)」オリアナ「棒は倒すモノじゃなくて、むしろ勃たせるモノじゃない?」上条「お願いあなたもう喋らないで!!!」美琴(な、慣れないわぁ……この人の下ネタ……///)上条「ったく……あー、つーか御坂、俺のクラスの試合観に来てたんだな。ありがとな」美琴「っ! べべべ、別にアンタの応援とか、そんなんじゃないからっ! た、ただその…罰ゲームの約束した手前、負ける訳にはいかないから敵情視察しただけだし!!?」禁書「短髪…目が泳いでるんだよ……」オリアナ「ふふっ。可愛らしい反応ね。お姉さん思わず、食べたくなってきちゃうじゃない。性的な意味で」美琴「ちょ、や、止めてよ! そういうのは黒子だけで手一杯なんだから!」オリアナ「あらそう? 残念。じゃあお嬢ちゃんを(性的に)食べるのは、坊やに譲るわ」美琴「えええええええっ!!!? 何言ってんの!!? ねぇ何言ってんのおおおおおおっ!!!?///」禁書「むー…いくらお腹がすいても、私は短髪を(物理的に)食べようとは思わないんだよ」上条「さてと、どこからツッコんだものか……」オリアナ「ほら、坊やも『突っ込む』気満々みたいだし」美琴「ええええええええええええっ!!!? い、いいい、今ここでっ!!!?///」上条「ああもう、次から次へと!!」(ウチの学校に勝てるはずはないと思うんだけどねー……) 美琴はこっそりと息を吐く。――――(常盤台中学は)去年の大覇星祭では屈辱の二位だったが、その時の優勝校は、やはり常盤台中学と同じ五本指の一つ、「長点上機学園」だ。結局、本当の意味での首位争いは、例年この『五本指』の中で行われる。 ――――学園都市の人間なら誰もが知っていそうな事だが、どうしてこんな無謀な勝負をけしかけてきたんだろう? と美琴は今でも首をひねる。ひねってから、あの馬鹿なら意図なんて何もなさそうだ、と思考が続く。美琴「ですよねー。いくらアンタが記憶喪失でも、『知識』は残ってたんだし、知ってたはずなんだけどねー」上条「ぐ……記憶喪失の所為にするのを先に防がれてしまうとは……」オリアナ「なるほど。実は坊やは真正のMだったってことね」上条「は?」オリアナ「つまり、最初から勝ち目のない勝負を挑んで、そこのお嬢ちゃんに『何でも命令されること』が目的だったてこと。うふん。なんだかお姉さん、このお嬢ちゃんと立場代わってあげたくなってきちゃった」上条「んなわけねえだろ!! てか、オリアナさん! 俺に何したいわけ!?」オリアナ「何、って……ナニ、でしょ……? 大丈夫、お姉さんがリードしてあげるから……」上条「そ、それは是非!! って、はっ!!」美琴&禁書「「死ねええええええええええええええええええ!! このスケコマシいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」」 彼女のために、何度でも歯を食いしばって立ち上がってくれた、あの姿を見せて。(……、) 美琴はほんの少しだけ思考を空白にした後、(ああ、やだやだ! 何を唐突に照れてんのよ私!!)美琴「にゃあああああ!!! 見るな見るな見るなあああああ!!!///」オリアナ「本当に可愛い反応するのね。ウブな子っていうのも、悪くないわ」上条「まぁ…確かに可愛いな」美琴「えっ!!?///」禁書「っ!!? と、とうま!?」上条(けど、何で美琴は照れだしたんだ? しかも俺の事を思い出して……)「……お、お腹、減った……」「今ここで弁当食った直後じゃないのアンタ!?」美琴「アンタ、お腹いっぱいな時って無いの!?」上条「いいぞミコっちゃん! もっと言ったれ!」禁書「とうまも短髪も何を言っているのかな? 人は…ううん、この世に生きとし生けるもの全て、何かを食べる事で生かされているんだよ?」上条「何も食うなとは言ってねーよ! 食いすぎるなっつってんだよ!」禁書「じゃあとうまは、私が餓死してもいいのかな!?」上条「いや、だからさぁ! 栄養摂取は適度にだなぁっ!」禁書「うるちゃいうるちゃいうるちゃい!」上条「今更そのネタぶっ込んできた!?」オリアナ「先に進んでもいいのかしら?」美琴「……いいんじゃないですか?」『おうおう姉ちゃん。ウチのもんが手ぇ焼かせたな。ん? ……なんか変な感じがするぞ?』上条「スフィンクス…普段こんな事思ってんのか…?」オリアナ「何だかとっても、オジサマくさいネコちゃんね」禁書「私はスフィンクスの考えが聞けて、嬉しいかも♪」美琴「可愛い…」上条「……可愛いか?」???「やれやれ。こんなところにシ○○セ○みたいな猫がいるとはな……」??「そう」???「びっくりですぅ」??「しかも、同じオスの三毛猫ですよ。これはまた珍しい偶然ですね。ひょっとして世界中のオスの三毛猫は喋ることができるようになったのでしょうか。○宮さんの力で」上条「……………………あんたたち誰?」「ねぇアンタ。今日アイツと会った? 何か様子とか変わってなかった?」「ん? アイツって、とうまの事? とうまは別にいつも通りだったけど……」 いつも一緒にいんのかよ、と美琴は思わずツッコミかけたが――――美琴「……実際、どれくらいの頻度で一緒にいるの…?」上条「俺とインデックスか? 頻度って言われても、そもそも一緒に住んでるからなぁ…」美琴「…あっそ」上条「…美琴さん? 何だか不機嫌?」美琴「べーつーにー!?」禁書「ふふん♪」美琴「あー、くそ! そのドヤ顔、ムカつく!」オリアナ「でも、一緒に暮らしていて何も『事故』が起きないの? それって女性として見られていないんじゃないかしら」禁書「ガガントス!!!」美琴「ふふん♪」禁書「むぅ! その勝ち誇ったような顔が腹立つんだよ!」上条「…何の話? まぁ、美琴の機嫌が直ったから、とりあえずはいいけど」(だとすると、やっぱりウチの学校が勝っちゃうけど……あれ。勝っちゃったらどうしよう?) 美琴は少し考え、それからブンブンブン!! と勢いよく首を横に振った。オリアナ「あら? お嬢ちゃんったら、もしかして(禁則事項)してもらうとか(禁則事項)させようとか考えたのかしら?」美琴「って、何ですかそのツッコミ!?/// ここは『あら? お嬢ちゃんったらどんな命令を考えたのかしら?』ってツッコミが正しいでしょ!? 最初から核心を付いてくるツッコミっておかしくない!?」オリアナ「あら? ということは、お嬢ちゃんはこの時、本当に(禁則事項)とか(禁則事項)とか考えたってことかしら?」美琴「はうっ!!///」禁書「ねーねー、とうま。短髪とオリアナは何を言ってるのかな? どういうわけか私の耳には一連の会話で(禁則事項)部分が聞こえないんだよ」上条「聞こえなくて結構。(つーか、御坂も案外、ヤラしいことを考えてる時ってあるんだな)」 「短髪はここで何してるの?」「あん? な、何って、別に私は……」「とうまの応援?」「なっ、ば、いきなり何言ってんのよ。何で私があんなヤツの応援なんかしなくちゃならない訳?」オリアナ「だったら何しに来たのかしら?」美琴「だっ、だだ、だからさっきも言ったでしょ!? て、敵情視察よ敵情視察! それ以上でも以下でもないんだから!」上条「え~? ホントに応援じゃないのかよ…」美琴「……な、何? アンタ、私に応援されたら嬉しいの?」上条「そりゃそうだろう。可愛い女の子から黄色い声援を受けて、嫌な気持ちになる男なんていな……あれ? 御坂?」美琴「………ぷしゅー…///」オリアナ「普段のムチからの、いいタイミングでアメ……坊や、あなた本当に天然なの?」上条「へ?」禁書「むー…何だか面白くないんだよ!」(……一体何なのよあの覚悟!? アイツ、こんなトコでなんて無駄なカリスマ性を発揮してんの! ま、まさかマジで勝ちに行く気な訳!? アンタ私に勝って罰ゲームで何を要求する気なのよーっ!?)禁書「……と~う~ま~…?」上条「い、いや違うぞ!? カットされてるから分かりにくいかも知れないが、小萌先生の事とか色々あって、この戦いは絶対に負けられない理由があってだな!」オリアナ「それを差し引いても気合が入ってるじゃない? お姉さんが思うに、他の理由もあったんじゃないかしら」上条「な、何だよ他の理由って……いや! やっぱ言わんでいい!」オリアナ「それは勿論、その子の身体をじっくりねっとりと―――」上条「言わんでいいっちゅーにっ!!!」美琴「………///」オリアナ「…坊や、ウブなのも可愛いけど、男はある程度ガツガツしてないと駄目よ? そんなんだから日本の男子は草食なんて言われちゃうんだから。何だったらお姉さんが教えてあげようか? 確かこの国には48手っていう体位が―――」上条「いらないよ! てか、アンタが肉食すぎるんだよ!」禁書「とうま? 48手って何―――」上条「キン肉マンに出てくる48の殺人技の事だよ! ああ、そうさ! きっとそうさ!」禁書「キン肉マン………とうま。何だか牛丼が食べたくなってきたかも」オリアナ「もう…仕方ないわね。じゃあ坊やに寝技(意味深)を教えるのは、お嬢ちゃんに任せるわ」(美琴の肩にポンと手を乗せる)美琴「黙ってたのに急に話を振られた!!? て、ててててか、わ、わわ、私とこの馬鹿はそんな関係じゃないからっ!!!///」 上条「さて、と。今回はここまでか」美琴「冒頭にも言ったけど、今回は長くする気満々よね」オリアナ「それだけ坊やとお嬢ちゃんのオイシイシーンがたくさん、ってことでしょ」美琴「そ、そんなんじゃないから!!///」禁書「がるるるるるるるるるる!! まったく! とうまはまったく!!」上条「おおおおおお落ち着け! 落ち着くんだ! 落ち着いてくださいインデックスさん!! あと地団駄踏むな! 髪の毛むしるな!!」禁書「うるちゃいうるちゃいうるちゃい! いつもと違って噛みつけないから仕方ないんだよ!! とうまの馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿! 抜いちゃえ! 抜いちゃえ! 禿げちゃえ!! 禿げちゃえ!!」オリアナ「さて、と。じゃあ私たちは帰るわよ禁書目録」ヒョイ禁書「って、えええええええ!? 私も退席なの!? 何で!? 今回の話って私も結構出番あるんだよ!?」オリアナ「心配いらないわ。禁書目録は後からまた呼ばれるってスケジュールに書いてあるから。私は――――さて、どうかしら?」上条(……意味深だな)美琴(……また来るのかしら?)禁書「ううう……じゃあ、とうま! 短髪と変なことしてたら許さないかも!!」上条「しねーよ! つか、何でトーク番組で変なことになる要素があるんだよ!」禁書「そんなの分かんないんだよ! とうまはとうまでとうまだもん!!」オリアナ「それじゃ、坊や、お嬢ちゃん。じゃあねぇ~~~」美琴「あーうん」オリアナ「ふふ。結構面白かった」◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇上条「次のゲストが来るまでもうちょっとかかるってか?」美琴「少しだけ遅れてるみたいね。まあ、もうスタジオには入っているみたいだし、もうすぐ来るでしょ。んじゃ、ちょっとだけ二人だけで次回予告でもどう?」上条「まあ、いいか。で、次回はどこまでの予定?」美琴「ん~~~そうね。魔術師絡みの事件はばっさりカットで、私たちの絡みのシーンだから……借り物競走と玉入れ? かしら」上条「……何か身も蓋もない言い方だな。土御門やステイルが可哀想だ」??「どうやら、ここのようね」??「あら? 貴女もこちらのスタジオに用事がおありで?」??「ん? あなたもなの?」??「ええ。わたくしもこの時間に呼ばれましたものでして」上条「…………」美琴「あ、どうやら着いたみたいね。一人は黒子か。あれ? でも、もう一人は聞き覚えがあるようなないような――――」上条「………………………この声って……まさか…………!」白井「ごめん遊ばせ。少々遅れましたわ」??「お邪魔しまーす」上条「ふ、吹寄整理さん!? 今度のゲストって白井とお前なの!?」吹寄「む! 何その言い方! まるであたしが来るのはそんなに困ることなのかしら上条当麻!!」美琴「……『また』知らない女……ほっほ~う……」白井「相変わらず節操のないお猿さんですこと。本能の赴くままに生きていらっしゃる証拠でしょうか」上条「ま、まて! 吹寄は俺のクラスメイトで何かと俺を目の仇にしている奴なんだよ! だから落ち着いてください御坂さん!! 白井も誤解を招くようなこと言うんじゃない!!」吹寄「……相変わらずのようね、上条当麻……はぁ……」美琴(あれ? でもこの人、あんまりアイツに興味無さそう……目の仇ってそのままの意味なのかな?)白井(あら? でもなんだかこの人、妙に親近感を感じますわ。どういうことですの?)上条(ああ……なんだか次回はこぼれ話史上最悪の不幸が待ってそうな気がする……ヒシヒシする……)
https://w.atwiki.jp/toarumagic/pages/24.html
レア度別封入割合 ・SRカード: 0.7% ・LRカード: 3.0% ・HRカード:11.0% ・ R カード:85.3% レアカード総数:91種 ◆X masガチャ限定カード(4種)◆ [素直になれない]御坂美琴 [ネコ好き]インデックス [救ってやる!]上条当磨 [勝ち組への道]ミサカ ◆SRカード(7種)◆ [吹き飛ばす]麦野沈利 [勝利宣言]垣根帝督 [率直]神裂火織 [黒い翼]一方通行 [私の義務]御坂美琴 [聖人の一撃]神裂火織 [俺の右手]上条当麻 ◆LRカード(24種)◆ [ビリビリ中学生]御坂美琴 [目的のため]姫神秋沙 [わざとらしい]白井黒子 [譲れない]上条当麻 御坂美琴 [上下艦]建宮斎字 [お姉様ぁ…]御坂美琴 白井黒子 [無理難題]上条当麻 [姉妹]御坂美琴 ミサカ [恋人ごっこ]御坂美琴 [呆然とする]一方通行 打ち止め [信用する]神裂火織 [間違い]上条当麻 [コスプレ]風斬氷華 インデックス [禁書目録]インデックス [初対面]上条当麻 [理事長の孫]海原光貴 [魔法使い]姫神秋沙 [教師]黄泉川愛穂 月詠小萌 [ご機嫌ナナメ]御坂美琴 [干される]インデックス [闇噴く十字架]一方通行 [霧ヶ丘女学院]結標淡希 [応援要請]ミサカ [オルソラ争奪戦]アニェーゼ オルソラ ◆HRカード(11種)◆ [覆らない結果]一方通行 [助けるために]ルチア [テレポート戦]白井黒子 [猟犬殲滅]一方通行 [狙撃手]ミサカ [ゴーレム使い]シェリー=クロムウェル [挑発するように]神裂火織 [チームワークゼロ]ステイル=マグヌス [魔滅の声]インデックス [砲弾防御]アンジェレネ [遠慮がち]オルソラ=アクィナス ◆Rカード(45種)◆ [おでこDX]吹寄制理 [痩身テク]ミサカ [ジェット水流風呂] ローラ=スチュアート [轟音の嵐]結標淡希 [包囲網]建宮斎字 [無茶を通す方法]建宮斎字 [アステカの魔術師]海原光貴 [発条包帯]駒場利徳 [梓弓]闇咲逢魔 [座標移動]結標淡希 [アドリア海の女王]ビアージオ=ブゾーニ [いけなし]ローラ=スチュアート [昼休み]姫神秋沙 [消耗戦]結標淡希 [可愛がる]黄泉川愛穂 [悪性の拒絶]ビアージオ=ブゾーニ [御使堕し]ミーシャ=クロイツェフ [最大主教]ローラ=スチュアート [日本語?]ローラ=スチュアート [電撃使い]御坂美琴 [反撃への道]黄泉川愛穂 [教皇代理]建宮斎字 [リーダー]駒場利徳 [自分の意見]アンジェレネ [電撃使い]御坂美琴 [追撃再開]ミサカ [潜伏期間]海原光貴 [追いつめる]上条当麻 [実験開始]ミサカ [吸血殺し]姫神秋沙 [警備員]黄泉川愛穂 [誘導]ルチア [硬貨袋]アンジェレネ [電撃使い]御坂美琴 [こわっ!]白井黒子 [車輪伝説]ルチア [銃剣射出]アウレオルス=イザード [覚悟を言葉に]神裂火織 [不快な声]一方通行 [囚われの身]アニェーゼ=サンクティス [終わらせる]上条当麻 [黄金錬金]アウレオルス=イザード [オゾンの分解]ミサカ [変装野郎]海原光貴 [本題]海原光貴
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2204.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある少年の告白成就 <新訳・第1章 上条当麻の決意> (こんどは…なんだ……) 気が付くとまた、俺以外何もない空間へと辿り着いていた。 変わったことといえば、今度の夢は世界そのものがひどく漠然としていた。 そして、どこか懐かしく、優しく、暖かな光が俺を包み込んでいた。 (――どうやらここが終着点のようだな…、俺が、アイツと一緒に夢見てた幻想の…) 上条はインデックスの言葉を聞いて何もかも思い出したのだ。 美琴との思い出、上条からの告白、常磐台に行った理由、風紀委員の支部に行った理由 ――そして、美琴に完全に拒絶されてしまったことも。 (…もう、何もかもどうでもいい) そういう後ろ向きな思考だけが俺を支配していた。 ・ ・ ・ ・‥…ーー━━☆ そんな俺の目の前に、突如として『星』が出現した。 (なっ、何だ!コレは) 『星』はお先真っ暗な上条という一隻の舟が、彼の悲願(彼岸)たる一つの港に到着したときの印、 俗に言う『澪標(みをつくし)』に到達したことを想起させるように、小さいながらも身を尽くして懸命に輝いていた…。 ―――― ――― ―― その光の元を辿っていく。 そこに現れたのは、可愛らしい少女であった。 彼女の姿形が分かる距離まで歩み、見てみると、どこか見覚えのある幼い娘であった。 そして、今度ははっきりと聞いてみた。 「…こんな何もないところで、何してるんだ?」 「…お星様を描いてるのよ」 そんな返事が聞こえてきた。 彼女は先程の『星』をなぞるようにこの空間に同じものを何百個も描いていた。 「…さっき泣いていたのは、ひょっとして君だったの?」 「私は泣いてなんかいないよ、泣き虫なんて大っ嫌いよ! …でもこれから、一杯嫌なことがあるけど…決して泣いたりなんかしないもん」 …どうも要領を得ない。そして次の質問が頭に浮かばない。 そんな上条は、本当に楽しそうに描いている彼女の横顔をただ見つめることしかできずにいた。 ◇ 「よ~し、終わったよー。最後まで付き合ってくれてどうもありがとう! お礼に素敵なプレゼントを送りたいな♪受け取ってくれるよね?」 「…ああいいぜ、受け取ってやろうじゃねえか」 「良かった…。それじゃいくよ、それっ!」 彼女の合図から始まり、奇妙な姿勢で軽やかに歌って踊り出した彼女に同調するかのように、 辺り一面へと彼女の描いた星の光が、上条にとっての「常世の闇」を照らし、満ち溢れていく。 その光景はあたかも宇宙が誕生して間もないころの原始の光であった。 (これは、スゲェな!…ファンシー系が好きだったあの御坂は、きっと大喜びだろうな) ・ ・ ・ …やがて光は消えていき、また闇が戻ってくる。 「ん、もうおしまいか?素敵なプレゼントってのは?」 ――― もう隠す必要も無いでしょう。あなたは知っているのでしょう?…私が誰なのか? 気が付けば、少女は俺の隣から消えて辺りを埋め尽くす闇に溶け込んでいる。 少女の声もいきなりどこか無機質なものに変わった。 その声にも聞き覚えがあるような気がしたが、どこで聞いたのかまではやはり分からない。 …でも、彼女はどうやら俺の心の奥深く、『絶対的意識』の中に常に存在するようだった。 だからその声を聞いてようやく答えが出た。 「俺がさっきまで見てた夢の、そのまえ――最初に何度も夢の中に出てきた奴だろ?」 ――― はい。あなたならば、その答えが返って来ると思っていました。 もうじき『私』は、「この場所」から一歩も動けなくなるでしょう。 だから私はある者の『影』として、こうして時代という境界を超えて現出しています。 「…さっきの話もそうだが、いまいち要領を得ないんだけど…」 ――― 説明している時間がありませんので、次へと進ませていただきます。 ――あなたが先ほどまで忘れていて、今も後悔している『あの少女』のことについてです。 俺はその言葉に反応する。 「…御坂のことか?一体何を話そうっていうんだよ…俺はもうアイツに嫌われちまったんだぞ? 確かに後悔してもしきれないが……運命がそう決めちまったんだ」 ――― …そんなことを他でもないあなたが言わないでください。 あなたは一度、偽りの幻想から私を救ってくれたではありませんか?彼女のことは諦めてしまうのですか? 「私を救ったって、…俺は夢の中でしかオマエに会ってないんだぞ?」 と、自分で言ってハッと気付いてしまう。 夢の中で彼女が身近にいる誰かのように思っているのは、他でもないこの俺だが……記憶は別なのだ。 今の上条はどういうわけなのか、前世である『記憶をなくしたはずの少年』の記憶を受け継いでいる。 もしかしたら、彼の記憶の根幹に関わる身近な人なのかもしれない。 そして俺はある一つの結論を出した。 「ひょっとして…インデックスなのか?」 ――― はい。…ですが、正確には違います。『禁書目録』は謂わば、わたしの生き写しです。 本当の私はとうの昔に、彼女を産み落として亡くなっています。 どうやら目の前にいる彼女は、自らの過去について語るらしい。 ◇ ◇ 彼女…名前がないので適当に付けた「エル」は、まるで神話の世界にいたかのように、こう語っていた。 「エル」は文学や天体の知識に詳しく、魔術の才能に満ち溢れた少女であった。 そして若いころの彼女には生まれも育ちも同じ、愛しい少年がいた。 その少年は卑しい身分の者であったが、大きな夢を持ち、そのためには如何なる苦労をも惜しまなかった。 やがて多くの者が彼の熱意に触れて、彼を中心として神々に対抗し、ついに彼等は勝利を収めた。 ――だがそれは本来、存在し得ない歴史の流れだった。 躍起になった『神』は彼の拠り所であった少女「エル」を、自分の物にしようとして彼にとある試練を与えた。 彼には神様に対抗できるだけの力がなかったが…それでも、「エル」を神々からの呪縛から解き放とうとした。 しかし、あと一歩まで迫った彼が記憶を消されてしまったことで、「エル」は神様の子を産む結果となったと言う。 「その子供が…インデックスってことなのか?」 あまりにも馬鹿げている話である。神様は二人の強い結びつきを、記憶を消す形で踏みにじったのである。 そしてインデックスが産まれてきて間もなく、彼女は不治の病にかかってしまう。 元から無理な出産だったのだ。「エル」自身も彼女と同様に自らの死を覚悟していた。 だが「エル」は、産まれてきた『自分』の子供の輝かしい未来を、いつまでも見ていたいという強い気持ちがあったらしい。 そこで、その時代・その分野において最も秀でた才能を持つ魔術師に頼み、困惑した魔術師も承諾する。 そして彼女の病を治す形で、「エル」はインデックスに乗り移った。 ――『自動書記(ヨハネのペン)』である。 また、その魔術師は交換条件として『天上の意志に辿り着く』インデックスを自分の養女として迎え、 自身が研究を進めてきた能力開発の第一号にすることを要求し、苦悩の末に「エル」はその条件を飲んだ。 …結果は怖ろしいものであり、魔術を自由自在に使いこなす才能にも恵まれた「エル」が乗り移ったためなのか、 インデックスは古今東西の魔道書を記憶し、その魔術師の力をも上回る正真正銘の『神』の領域に達した。 だから「エル」を封印する形で、インデックスの本来の記憶が消されていたのだ。 ――― しかし、あなたが彼女と私を救ってくれたおかげで、私はこうしてあなたの前に現れることができました。 それに過程はどうであれ…『神の如き者』のおかげで再び現出することができた私は、 このことを彼女に教えてあげることもできました。 「えっ…それじゃ、」 ――― はい、彼女の記憶は戻っていますよ。記憶を消される前の私たちの記憶や 仲睦ましい二人の魔術師、彼等以外の彼女を見初めていた人たちとの大切な思い出も…。 良かった。本当に良かった…。 そう思っているのは俺ではない、記憶を失った少年だったのかもしれない。 知らぬ間に目からは一筋の涙が流れていた。 ◇ ◇ ◇ ――― 『禁書目録』は、立派なシスターです。彼女は神の子でありますが、同時にこの時代における平和の象徴でもあります。 もしあなたが彼女を助けていなかったら、あなたは今頃彼と同じ運命を辿っていたのかもしれません。 「…どういう意味だ?」 ――― あなたが最初に彼女を助けていなかったならば、私もこうして過去の記憶を取り戻すことはありませんでしたし、 何より私が、これからあなたに『正解の道』を示すことができるのですから。 あなたを愛し、あなたが愛する少女と私は、同じ運命にあるのですから…。 「…ようやく本題ってことか。でも御坂も神様に愛されているってどうして言えるんだ? 確かにここんところのアイツのツキは異常だが…それだけじゃないんだろ?」 ――― 確かに、私も神に愛されてからというもの、強運に恵まれました。 ですが、私の言う問題は他にあります。あなたは神に対抗し得る力を、ついに手に入れてしまいました。 ―――それは私の愛した人が望んだ力でもあるのです。 「つまり、ソイツと同じように記憶を消されかけた俺は、今神様の試練の前にいるっつうことか? …んでもって俺の右手にある『幻想殺し』も、その神に対抗するだけの力を持っているのか?」 上条はここまで話の筋が合っている、彼女の言うことならば嘘はないと信じる。 ――― 察しが良くて助かります。少し違いますが、そう思っていてくれて構いません。 ――『現世(うつしよ)は夢、夜の夢こそ真実(まこと)』 あなたが見た夢は現実のものとなりますが、悲観することはありません。私の彼も通った『正解の道』です。 しかし、あなたが彼女のことを強く思っていなければ、より強い結びつきがなければ、 今度こそ記憶を失うことになります。あなたにそれだけのモノや覚悟がありますか? 「…ああ、俺にはある」 上条の携帯には、美琴からもらったゲコ太ストラップがある。 かつて一度だけ自分の手から離れてしまったその装飾品は、 北極海を彷徨って、もう一度奇妙な偶然で美琴の手から俺の手に戻ってきたのだ。 これ以上の結びつきがあるはずがない。 ――― そうですか。…もしそれですら駄目なときでも、その右手のおかげで、あなたは正解にたどり着けるでしょう。 上条はその言葉に小さく頷く。自分の右手を強く握り締めて。 そして、上条の前に一本の道が現れた。 ――― …この道を辿っていけば、もう帰ってこれないかもしれません。 でもそれは、さっきのあなたのように過去に囚われることの無い、とても幸せな未来。 ――私たちのずっと思い描いてきた未来、『誰一人悲しむことのない世界』が実現する未来につながっています。 「…そんな大切なものを、俺にくれるっていうのか?」 彼女は小さく首を横に振った。 ――― いいえ、この道の先にあるのは、あなた方が創る、最も輝かしい未来でもあります。 あなたが自らの意志で歩んでいく道なのです。…夢の叶わなかった私がその未来の顛末を決めることはできません。 「…そうか」 歩み出そうとした足を一端止めて、上条は改めて彼女に聞く。 「でも、…オマエはそれでいいのか?」 ――― ……いいのかもしれません。 「…どうして、運命の赤い糸で結ばれていたオマエ達が、こんな不幸を背負わなきゃいけないんだろうな」 上条はしばらく上を向き、彼女の苦労を嘆くよう天に睨みつけていた。 そして、おそらく自分の右手が『運命の赤い糸』を打ち消すということも神の仕業のように思えてきた。 ――― でも、いいのです。こうして何千分…いえ、何十億分の一の確率で再び巡り合うことができたのですから。 「……へっ?…ひょっとして俺なの?」 ――― ふふっ、いいえ違います。彼は生まれ変わっても私と、私の生き写しである禁書目録と、今は一緒にいてくれています。 …それだけで、私はとても幸せです。 「…」 上条はしばらく黙り込み、後で大きく頷いた。 「――じゃあ、俺行くわ」 上条が一歩ずつ前に進んでゆき、後ろを振り返らずに手を振った。 振り返らずとも分かる。 彼女は嘘をついていた。――さっきまで泣いていたこと、…今も泣いていること でも本当は、彼女は嘘をついていない。――もうあの夢で見た少女は『死んだ』のだ、 …それでも今は、笑顔を浮かべて『嬉しい』から泣いているのだ だから上条は振り向かない。立ち止まれない。 彼女の見たかった世界をこの手で掴もうという決意を抱き、上条はまた歩み出す。 ― ―― ――― 夢から覚めた俺に先程の症状はなく、起き上がった俺にインデックスが抱きついてきた。 どうやらずっと魔術を行使して看病していたらしい。 「…ただいま」 「ヒグッ…エグッ…うん、おかえり…とうま」 汗が滲み出る程にまで詠唱を繰り返していたインデックスの瞳に大粒の涙が浮かんでいる。 「それから、インデックス。ごめんな、ずっと気付いてあげられなくて」 「…うん、でもとうまは悪くないよ。わたしもやっぱりとうまと同じで、本質は何も変わらなかった。 多分『前のとうま』でもね、ちっとも分からないんだと思うよ。だから、そんなこと言わないで。 私はいっぱい泣いたから…、夢の中でいっぱい泣いたから…」 「…」 「さっきも言ったけど、…わたしはもうここから一歩も動けない。 魔術もね、さっきので限界まで使い切っちゃった。」 「…」 「ほんとはね、わたしもみことを救いたいんだよ! みことはわたしが泣いてたとき、わたしを、優しく抱きしめてくれた…。ほんとのお母さんのように…。 あのとき、どんなに救われたか。 …今度はみことが泣いている。 だからお願い…とうま、わたしの思いも持っていって!みことを救ってあげて!!」 先程のエルの話から推測して、正義感の強い美琴は 俺に辛い目を合わせないために、俺から距離を置くなんていう『絶対にできない』嘘をついたのだ。 そして知った。今は助けを求めている。頼ってくれている。 だから何としてでも救い出す…今なら間に合うのだ。 いや、間に合わせる! 「…分かった、インデックス。お前の分も、俺は諦めない。忘れてやるもんか! 絶対にアイツが囚われている幻想は、この俺が跡形も残さずぶち殺してやる!!!」 ――そして、俺と神様との壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる! 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある少年の告白成就
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/3152.html
小ネタ フォークダンスを踊り踊られ この状況は一体何なんだろうか。「お嬢ちゃん。これから俺とフォークダンスしないかにゃー?」「あ、えっと」上条の目の前には、土御門に絡まれている美琴という、奇妙な構図が出来上がっている。今回の大覇星祭では上条と美琴は同じ紅組であったし、魔術師の侵略とか木原の野望とか学園都市の壊滅を目論む復讐者とかもいない、健全で平和的な能力者の祭典であった。そして今、何故土御門が美琴に絡んでいるかと言うと、ナイトパレードで一緒に踊る相手がいないところをたまたま見かけたからだ。本当に見知らぬ人間であったのなら土御門がここまでする理由はなかったのであろうが、上条と知り合いであったのが最大の理由だろう。ちなみに青髪ピアスはそこらでナンパ中。今のところ全戦全敗である。土御門の誘いに、美琴としては珍しくなあなあで済まそうとしている。自分の知り合いだからあまり気分を悪くさせたくないのだろうか、などと上条は考える。(そんなの気にしないでさっさと断われよ)上条は、自分でもわからないがそんな思いが頭をよぎった。そんな上条に気づいて、土御門はニヤニヤととても意地悪そうに言う。「おやぁカミやん。そんな顔して、ははーん。もしかしてこの娘に気が有るのかにゃー?」「……そんなわけないだろ。それに美琴も、断る気が無いんだったらさっさと行けばいいだろ」そんなとこ微塵も思っていなかった。だけども今まで感じた事のない気持ちに襲われてつい口にだしてしまった。「そうね。アンタは私と踊る気は無いし、私も嫌だなんて思ってない。私、お誘いありがとうございます。先に行ってますから」とても怒りながら美琴は、フォークダンスを踊っている男女の中へと入って行った。「いいのか?カミやん」「お前が誘ったんだろ。早く行けよ」「じゃあお言葉に甘えて――――うおっ!」ズデン!と何も落ちてない地面にわざとらしく、大げさに転げこんだ。「うおー転んだ拍子に足をくじいてそのショックで屋台の食いものがアタッて痛くてどうしようもないにゃあ!」「…………何やってんだよお前」どこからどうみても演技。それも本当に演技だとわかるように。(何を考えてんだ?)「あーこれじゃあダンス踊れないにゃー。カミやん」「何だよ」「これじゃああの娘に悪いから、カミやん代わりに行ってくれないかにゃー」「は?何でだよ」「行くよな?」殺気を放ちながら「どんちゅ?」と問いかける土御門に、「い、いえすあいでゅー」としか言えなかった。 (あーもう!!)土御門は本当に何を考えているのかわからない。一体何の目的で自分と美琴を誘導しているのか。「ア、アンタ」上条は美琴を見つけると、何も言わずに美琴の腕を掴むと、中央の男女の中に混じっていく。フォークダンス自体がわからないわけではないが、どうしても手足が固まって思うように動かない。流れている曲は1年前美琴と踊ったのと同じであった。曲が中盤まで流れた頃、口を開いたのは美琴であった。「本当は、アンタに止めてほしかった」「え?」「本当はアンタと踊りたくて、ずっと探してて、でもアンタ、私が絡まれてるのにまったく止めてくれなかったからムキになって、ごめん」美琴の告白に、上条の心は晴れた。「俺も、美琴が土御門の誘いをちゃんと断らないからいらいらしてた。ごめん」「ううん。ねえ、せっかくなんだし、もっと楽しみましょうよ」「そうだな」手足が軽くなったのがわかった。美琴と踊るのが楽しいと、心から感じられるからだ。そんな2人を遠くから見守るもう一組の男女。「いやー上手く行きましたね」黒髪の少女は微笑ましい顔で。「禁書目録には悪いけど、カミやんには幸せになってもらいたいからにゃー」目的は違う。考えてる事も違う。けれども2人は共通してある物を持っている。ビデオカメラだ。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/47.html
【種別】 人名 【元ネタ】 ファーストネームの由来はアレイスター=クロウリーの2人目の娘、ローラ=ザザ=クロウリー(※実在した人物)。 ファミリーネームはかつてのグレートブリテン王朝の1つ、スチュアート朝から取っている。 Wikipedia - ステュアート朝 【初出】 七巻 【CV】 川澄 綾子 【概要】 【人物】 【正体】 【口調】 【概要】 イギリス清教の最大主教であり、曲者揃いな必要悪の教会の魔術師たちを束ねるトップ。 身長の2.5倍位ある、宝石店にそのまま売られてもおかしくない金髪をもつ年齢不詳、見た目18歳くらいの女性。 後に、彼女が最大主教として初めてイギリス清教の資料に登場するのは1909年であることが明らかにされたが、 この情報はローラ自身によって秘匿されていた。 ベージュの修道服を着ているが、これは実は修道服に使っていい色ではなかったりする。 見た目の年齢と実年齢が一致しないが、それを棚に上げて同じような他人を嘲笑うタイプ。 良いことと悪いことを均等に実行する為、善人なのか悪人なのかイマイチ判断がつかない。 【人物】 外見や言動とは裏腹に狡猾で計算高く、会合等では自らの真意や本音を伏せる事はおろか、 相手が議題の隠された主旨や方向性に気づいた時には、 すでにその採択が取りつけられているという状況を作り出せるほど、巧みに言葉を使う。 ローマ教皇の会合に同席したローマ正教側の書記の三名は、緊張に耐えかね途中で医務室に運ばれた程。 どんな相手ともケンカをし、悪態をつき、暴れ、時には少し涙声になったり、しかし最後には笑い声が響く。 そんな昼下がりの些細な喧騒を耳にしていたローマ教皇はそんな状況を羨んでいたりする。 10年~20年程前に教皇が初めてイギリスを訪問した際にも、ローラはそんな風に笑っていたらしい。 教皇が内部抗争に巻き込まれ、市街地を守って倒れたと知った時には寂しげな声色で、 ……されど、貴様は笑うていたのであろうよ。この善人め と呟いていた。 禁書目録の仕組みを作り、ステイル達を騙し続けたのも彼女。 学園都市崩壊の危機があった『使徒十字』の件の際も自分達の利益を優先して思考していた。 十七巻でも王女の誰かが不穏な動きをしていることは把握していた様子。 二十二巻でアレイスターの正体が確定した時も、宗教裁判による科学サイドの総取りを計画している。 自分の日本語関連の話になると口調が乱れる位に土御門に仕込まれた日本語を気にしている。 因みに、九巻で判明したが、日本語の扱いに不自由しているという噂がすっかり広がっている様子。 「私の肌着は誰にも見せるつもりはなしにつきなのだから!」と言いつつ、 その直前にパンツを丸出しにしていた事に気が付かないお茶目さんでもある。 現在の英国女王であるエリザードとは騎士団に拘束されながらでも軽口を叩き合える旧知の仲。 ちなみに、この拘束され連行された際にあの長い髪は光って爆発を起こせることが判明。 黄金色に発光するそれは乗っていた馬車ごと50の拘束具を吹き飛ばした。 その様子はもはやギャグでしかなく、エリザードからも常識知らずという評価されている。 どうやら『髪留め』には何かしらの魔術的細工を施しているらしく、付けている時とそうでない時では威力が変わるようだ。 なお、アレイスターたちですら把握していなかった上里翔流や理想送りの事を掴んでいたり、 アレイスターの人となりや彼の計画について何かを知っているかのような素振りを見せていたりと謎の多い人物でもあり、 その名前からアレイスターの1人娘と何らかの関連性が考えられるが、長らく詳細は不明となっていた。 また、アレイスターを嘲笑する際には地の文で多用される『人間』という表現を使っている。 【正体】 その正体は大悪魔『コロンゾン』。 ファーストネームはアレイスターの二人目の娘・ローラ=ザザから、 ファミリーネームはアレイスターの前に自身を召喚したメイザースがスチュアート朝の復権を願っていたことから。 「良いことと悪いことを均等に実行する」のも、実はメイザースとの契約に基づくもので、 働いた悪行と同じ分だけ善行を重ねることで、自身の行動がメイザースとの契約に及ぼす影響を打ち消していた。 コロンゾンはメイザースに霊体として召喚され、現世ではローラ=ザザ本人の肉体を乗っ取って行動するようになった。 アレイスターがイギリスのヘイスティングスで死亡したということになっているように、 史実のローラ=ザザもまたイギリスのレディングで死亡したと記録が残されているが、 実はローラはその肉体をコロンゾンに乗り移られており、父親の宿敵メイザースの悲願を叶えるための哀れな手駒とされてしまっていたのである。 …と、コロンゾン本人は語る。 実際のところ、ローラ=ザザの肉体を乗っ取ったというのは、アレイスターを動揺させつつ自身の秘密を隠すためのブラフ。 そもそもローラは1907年生まれ。1909年の時点ではまだ幼い子供であり、成人女性として最大主教になれるはずがないのである。 つまり、ローラはコロンゾンに襲われたわけではなく、あくまでも平穏に生涯を終えていた。 現在コロンゾンが使っている肉体は、ローラのものではなくコロンゾン自身が独力で構築したもの。 アレイスター同様何らかの目的を有している模様。 そのためアレイスターを殺害するという『メイザースとの契約』から解き放たれるため、 新約十八巻にてアレイスターに致命傷を与えた後、死に際の彼に自身の正体を悪意に満ちた調子で教え、学園都市の管理権を簒奪する。 が、直後に「無限のifの可能性に分裂した」アレイスター=クロウリーが顕現。 彼女が出し抜いたのは『学園都市統括理事長』としてのアレイスター「だけ」に過ぎず、 「学園都市の代わりに他のアレイスターに連合王国全土を簒奪される」という予想外の反撃に見舞われた。 新約十九巻以降の行動についてはコロンゾンの項目を参照。 【口調】 エセ古文調。ステイルやアレイスター曰く「馬鹿な喋り方」。 例)「な、え、あ! お、おかしいの? 『日本語』とはこんな感じといふものではないければかしら!?」 コロンゾンとしての口調は嘲笑的な男口調。ローラとしての口調も併用する。 例)「アレイスターも狙い通りに面白いオモチャを育ててくれた。ここまで待った甲斐があったってものだ」
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/369.html
嘘予告『とある二人の切札遊戯(アクセラレーション)』 状況は絶望的だった。 自軍の陣地は無残にも焼け爛れ、石ころ一つ残っていない。屈強な兵士達も、神秘の魔術師達も、魔具も罠も全て白き龍の一撃で消し飛んでしまった。 “彼”は絶望に霞む目で、せめてもの抵抗をと正面を睨んだ。 そこには白く、白く、どこまでも白い軍団がいた。 己の剣に魔力を付加させる聖騎士が。 奇襲を得意とする獣人が。 輝く翼をもつ天使が。 あらゆる防護を無にする武僧が。 そして、神々しさと荒々しさを兼ね備えた白き龍が。 理不尽なまでの暴力で吹き飛ばされておきながら、なお薄れることのない畏敬の念。 『光の正道』を名乗る最強の軍団。 “彼”はようやく理解する。 それらは持久戦に持ち込めばとか、入念に対策を用意しておけばとか、そのような浅知恵でどうにかなる相手ではなかったのだ。 それらに勝つには、理不尽を上回る不条理を以って戦うか、運を天に任せるかのどちらかしかない。 後者は自分には絶望的である。 ならば、もし次があるのなら、この身に許される最大限の不条理を掲げて立ち向かおう。 白き龍が高く首を持ち上げ、最後の攻撃を放とうとしているのを見届けながら、“上条当麻”は自身の敗北を受け入れた―― 「《裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)》でとうまにダイレクトアタック! ジャッジメント・ブレス!!」 「ぎゃああぁぁぁぁぁ!!」 「これで今日の晩御飯もおすしーで決定だね!」 これで十五連敗(一日三食五日分)。 潔くサイフポイントを支払って食事を用意すればいいのか、それともデッキを強化するためにつぎ込む、いやいやそれでまた負けたらいっそう悲惨なことに…… というか、俺はなんでこんなことをやってるんでせう? ◇ ◇ ◇ 「“決闘王国(デュエリスト・キングダム)”?」 「そう。それが今学園都市を……いや、世界を覆っている魔術の名前だ」 いつかのように狂った世界。 ただ今回は、“結果は何も変わっていない”。 そこに至るまでの“過程”がまるっきり変化してしまっている。 つまる所。 “ありとあらゆる物事をカードゲームで解決する世界になってしまったのだ”。 「来なさい、《双頭の雷龍》!」 「触るとだだじゃァすまねェぞ! 罠発動、《カウンターマシンガンパンチ》!」 「炎の真髄をみせてやろう。《真炎の爆発》……!」 繰り広げられる決闘(デュエル)。 舞い踊るカード。 火花散る読み合い。 「《マインド・オン・エア》を召喚。あなたの手札は以後公開情報となります、とミサカは得意げに告げます」 「いつまで待っても通販で注文したあのカードは届かない……なら、“これ”で満足するしかない!」 「見とくれ! これがボクの嫁デッキや!」 学園都市は決闘都市(デュエル・シティ)と化した。 勝ち残るのは強者のみ。 生き残るのは勝者のみ。 「第一の宣言ですが、《ピケル》と《クラン》はその業績を讃えられ、王女へと位を高めます」 「《身剣一体》。傭兵崩れには過ぎた力(カード)である」 「ここが正念場です……! 《究極・背水の陣》発動!」 「こっちのほうがわたしにはあってるかな。《王立魔法図書館》の効果で一枚ドローするよ」 そして現れるカードの精霊。 “決闘者の王国”を止める方法はただ一つ。 『幻想殺し』が全ての決闘者の頂点に立つこと。 「って無理だろそれ! 俺の引き運のなさは知ってるだろ!?」 『それをカバーするのが構築力と応用力だ。なに、軽く一万戦ほどすれば嫌でも身につく』 「スパルタっ!?」 右手にカードの剣を取り、左手にディスクの盾を持て。 数多のカード、数多の決闘者。それらの運命がデッキという場所で交差する時、物語は始まる。 とある魔術の禁書目録・異伝 『とある二人の切札遊戯(アクセラレーション)』 永遠に公開未定! 終わり。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3553.html
1: 【種別】 人名 【元ネタ】 実在したオカルティストで、マグレガー=メイザースの妻だったモイナ=メイザース(ミナ=ベルクソン)。 ノーベル文学賞を受賞した哲学者、アンリ=ベルクソンの実妹でもある。 Wikipedia(en)- Moina Mathers http //www.elfindog.sakura.ne.jp/Moina.htm 【初出】 新約十八巻 【解説】 サミュエル=リデル=マグレガー=メイザースの妻であり、『黄金』に所属していた魔術師。 「黒猫の魔女」、異端の絵描き、創設者の理解者など様々な異名を持つ。 実家は哲学者を輩出するエリート一族だった。 本業は画家であり、彼女の武器は銀のパレットナイフを使い結社内の数々のカードや祭具を塗り分け、構築すること。 それにより魔術師の持つ不確かなインスピレーションに形を与える存在であった。 といっても攻撃的な魔術が使えない訳ではないようで、ダイアンに対して 家の周りを黒猫だらけにしたり、知らぬ間に背中を肉食獣の爪で引っ掻かいたり、虎サイズの黒猫の幻影を出したりしていたらしい。 『黄金』の一員にしては常識人であり、揉め事が起こると仲裁に駆り出され、 友人のアニーに生活費を無心しにいくなど苦労人だったようだ。 ブライスロードの戦いも生き延びたようで、その後の1919年にはダイアンを「黄金」に迎え入れている。 2: 【種別】 人名 【初出】 新約十八巻 【CV】 斎藤千和 【解説】 『窓のないビル』内部を進む上条当麻の前に現れた、 黒猫のような印象を見る者に与える、スリットの入った19世紀風の喪服に身を包む妙齢の女性。 (なお、ヴェールとストッキングに星座がデザインされているが、本編中イラストでは省略されている。) 術具としてパレットナイフを所持している。 また、異名の通り猫に好かれるらしく、足元には多数の黒猫が群がっている。 ミナ本人は故人であり、 作中に登場したのは『問答型思考補助式人工知能(リーディングトート78)』によって再現された姿である。 「再現された」ミナは特定の視聴者(この場合は上条)の前に限定して姿を現すことができるが、 猫であるスフィンクスには普通に見えていたらしい。 魔道書『トートタロット』の原典でもあるため、 タロットから力を引き出す事で魔術を行使することができる。 また、人間の思考を読み取ったり、空中に浮くことも可能。 イメージに反して実体は存在するらしく、 上条が階段から落ちそうになり慌てて両手を振り回した時にがっつり片方のおっぱいを掴んでいる。 『……、イエローカードです』 「理不尽だ! そもそもテメェ実体なんかあんのかよっ!!」 『窓のないビル』でミナが活動しているのは、 アレイスター=クロウリーにとって「黄金」という過去のトラウマを象徴する人物であり、 彼女を見ることで過去を強く意識し、初心を保ち続けるため。 アーカイブには他の『黄金』の魔術師も記録されており、彼らを再現することも出来るが、 アレイスターの主観から見てミナが一番常識的で、この立ち位置にふさわしかったらしい。 上条がアレイスターに対峙するにあたり、 アレイスターの過去を見せ、上条に必要な情報を入力させるためのナビゲーターを務めた。 過去のナビゲートが終了した後は一度姿を消したが、 アレイスターとエイワスに苦戦する上条の前に再度姿を現し、 上条に助太刀してアレイスターを驚愕させた。 ミナの語った所によれば、アレイスターが妻のローズでも娘のリリスでもなく、 仇敵メイザースの妻という不安定な立場の彼女をナビゲーターとして呼び出したのは、 「ミナ(ナビゲーター)が上条の味方に回る」という失敗を予期していたからだと推察している。 アレイスターとの決戦直後、ローラ=スチュアートに憑依するコロンゾンにより『窓のないビル』は占拠された。 学園都市からコロンゾンを引き離すため、 アレイスターは『窓のないビル』の放棄を決断し、宇宙船用のブースターを起動して宇宙へ放擲。 ミナはコロンゾンの足止めを行った後に『問答型思考補助式人工知能』ともに消滅するはずだったが、 エイワスの助力により、『問答型思考補助式人工知能』および原典のトートタロットの記述を纏め直し、 転写した新たなる原典・『黒猫祭祀秘録』として生まれ変わった。 これにより『窓のないビル』および演算装置が失われても、ミナの自意識が失われる事はなくなった。 また、本書を持ち運ぶことで、魔道書でありながらも自分の意思で自由に移動することが可能。 エイワスにより『窓のないビル』から学園都市へ投げ出されたミナは、 コロンゾンの計画を妨害するため、独自に行動を開始。 なお、これまでの幻影と異なり肉体を持つ為、空腹などの生理現象も感じるようになっているが、 本質は魔道書の為、人間の肉体の限界に縛られない身体能力を発揮することができる。 また、元の大規模並列演算装置としての処理能力も保有している。 たまたま目撃した謎の全身スーツの人物が抱える赤子に対し、明らかな敵意を見せた一方通行と敵対。 ベクトル操作で葉を弾きカミソリのような木の葉の弾丸を打ち出す一方通行に対し、パレットナイフで弾丸を叩き落とした。 さらには一方通行の『反射』の「意識・無意識に関わらず自らの計算が追いつかないベクトルまでは管理下に置けない」という仕組みを突いて前述の身体能力と演算能力によって一方通行の演算能力を上回る速度を発揮。 自らのアイデンティティーでもあったパレットナイフを放り投げ、一方通行の『反射』を機能させることなくコブシで制裁した。 曰く「第一位の脳髄とミサカネットワークを併用しているのですから、平素であれば何の問題もなかったはず」との事。 一方通行からしても消耗戦では話にならないので、遊びのために小遣いをねだられることになった。 上条当麻達とコロンゾンに『首輪』で操られたインデックスの対峙においては、 『禁書目録』の機能を逆手に取って自身の記述を記録させ、103,001冊目の魔道書となった。 その際、記録時に生じる魔道書の毒素をもって『首輪』を制御する悪意プログラムを破壊し、 コロンゾンの制御からインデックスを開放する事に成功した。 イギリスでの決戦にあたってアレイスターからリリスの身柄を託されており、 決戦に同行はせず、サハラ砂漠に停めた拠点のキャンピングカーでリリスとスフィンクスの面倒を見ている。 【口調】 同行していた上条や対峙したアレイスターに対しては基本的に敬語。 特に変わった口調があるわけでは無いが、自らの夫たるメイザースに対しては割と毒舌かつおっさん呼ばわり。 また、上記2人以外に姿が見えない特殊な状態ゆえか『窓のないビル』での台詞は全て二重鉤括弧で表記されている。 『私はミナ、ミセスメイザース、またの名を黒猫の魔女』 『アレイスター=クロウリーが自らの城で私を形成している理由は明白です』 『人が見てない所だとあのおっさん何だかすげえー偉そうですね』 その後肉体を得てからは、二重鉤の付かない普通の台詞表記となった。 「しあわせになる事から、脅えて逃げるな。アレイスター=クロウリー」